遺産相続手続きや節税の方法を税理士が解説|相続お助け110番

遺産分割協議書を作成する必要があるのはどんな時?

遺言書があったり法定相続分で相続する場合には作る必要はありませんが、それ以外のケースの場合、亡くなった人の遺産の分割方法について相続人の間で話がまとまった場合には遺産分割協議書を作成します。
この書き方には特に法律的な決まりはありませんしそのため必ずしも専門家に依頼する必要もなく、自分たちで作成することが可能です。
遺産分割協議書は用紙の大きさや形、ページ数などに制約はなく、手書きでもワープロでもよいとされています。

遺産分割協議書を作成する時の注意点

しかし書かなければならないことを書きもらしてしまった場合には、作り直しの必要が出てくることもあります。
そのためこのようなことがないように、以下の注意点を十分に確認して作る必要があります。

それでは遺産分割協議書の作り方をご紹介します。

遺産分割協議書の作成に期限はあるの?

遺産分割協議書の作成期限は10ヶ月以内です。
相続税の申告、相続登記なども同じく10ヶ月以内なので忘れず書類の作成や申告をしましょう。

遺産分割協議書の作り方・書式

①まずは亡くなった人を特定する情報を書いていきます。
例えば氏名本籍地生年月日死亡年月日などが挙げられます。
不動産を相続する場合の記載としては、不動産の登記簿謄本を取得し、これに記載してある通りに記載する必要があります。
時々不動産の固定資産税評価証明書を見ながら記載する人もいますが、この証明書と登記簿謄本の記載内容が異なっているケースがありますのでご注意ください。
異なったものを記載してしまうと、相続登記で不都合が発生する可能性があります。

②また相続登記の申請では、亡くなった人の最後の住民票の住所と、不動産の証明書にかかれている亡くなった人の住所が一致していなければなりません。

③次に預貯金についてです。銀行口座は、銀行名、支店名、口座の種類と口座番号などによって特定することができます。
また、この証書に記載していない相続財産があとから見つかった場合はどうするかということも記載しておくと、後で再び遺産分割協議をしなくてもすむというメリットがあります。

④最後に相続人の住所と氏名を記載します。

⑤トラブルを防止するためにも相続人全員が手書きで署名した方が良いといえます。
署名の横に実印を押しますが、その横にもうひとつ捨て印を押します。

この捨て印とは、書面の簡単な修正であれば了解するという意味を持つものです。
もしもこの証書に1文字だけミスがあった場合に捨て印がない場合には、全て最初から作成し直さなければなりません。
万が一証書にミスがあった場合でも捨て印があれば、全て作り直さずに修正が可能になるのです。

では、書面のイメージをつかみやすくする為にサンプルをご紹介致します。

遺産分割協議書(雛形)


遺産分割協議書

本   籍  ○○県○○市○○町○○丁目○○番○○号
最後の住所   ○○県○○市○○町○○丁目○○番○○号
被 相 続 人   相 続 太 郎 (平成○○年○○月○○日死亡)

上記の者の相続人全員は、被相続人の遺産について協議を行った結果、次の通り分割することに同意した。

1.相続人 相続久美は次の遺産を取得する。

【土地】

所   在  ○○県○○市○○町○○丁目
地   番  ○○番○○
地   目  宅 地
地   積  ○○○○○○㎡

【建物】

所   在  ○○県○○市○○町○○丁目
家屋番号  ○○番○○
種   類  木造
構   造  瓦葺2階建
床 面 積  1階  ○○○○○○㎡
2階  ○○○○○○㎡

2.相続人乙野小太郎は次の遺産を取得する。

【現金】   金5,000,000円

【預貯金】
○○銀行○支店 普通預金 口座番号00000000
○○銀行○支店 定期預金 口座番号00000000

【株式】
○○株式会社 普通株式  100株

3.相続久美は、第1項記載の遺産を取得する代償として、丙野三太郎に平成○○年○○月○○日 までに、金10,000,000円を支払う。

4.本協議書に記載のない遺産及び後日判明した遺産については、相続人 相続久美がこれを取得する。

以上のとおり、相続人全員による遺産分割協議が成立したので、本協議書を何通作成し、署名押印のうえ、各自1通ずつ所持する。

平成○○年○○月○○日

【相続人相続久美の署名押印】
住所
氏名           実印

【相続人乙野小太郎の署名押印】
住所
氏名           実印

【相続人丙野三太郎の署名押印】
住所
氏名           実印


遺産分割協議書の文書内容に間違いがないか心配な方

「どこか抜けている情報があるか確認してほしい」「私のケースではどう書いたら良い?」などご不安な点がございましたら専門家に相談することをお勧めいたします。

この記事のキーワード




関連する記事


相続お助け110番
相続専門の税理士チームが執筆・監修を行っています。