遺産相続手続きや節税の方法を税理士が解説|相続お助け110番

相続したら借金ができた!?もしもの時のために知っておきたい相続放棄とは

相続をする時に対象となる資産は、現金や不動産といったプラスの財産だけではなく、住宅ローンなどのいわゆる借金や保証人としての立場などマイナスの財産も含まれます。

「プラスの財産が多くて相続税対策をしなくてはならない」という方は良いのですが、借金や保証人としての地位などマイナスの財産は相続したくないですよね。

実はそういった財産を相続しなくても良い方法もあるのです。

相続の方法は3種類ある

相続の方法には3種類あり「相続の開始があったことを知った日から3ヶ月以内」にどの方法にするかを決めます。

1つ目がプラスの財産もマイナスの財産も全て受け継ぐ、『単純承認』です。

2つ目がプラスの財産の範囲内でマイナスの財産を引き継ぐ、『限定承認』といいます。

そして3つ目の『相続放棄』が被相続人の財産を一切受け継がない方法です。

相続放棄を行うには3ヶ月の期限内に家庭裁判所に申し出をしなければなりません。

この申し出は相続人単独で行うことができるため、他の相続人の許可を得る必要はないのですが「相続財産にマイナス資産がある」という理由で行う場合は、できるだけ慎重に行ってください。

なぜなら一度放棄を行うと「初めから相続人ではなかった」とみなされ、他の相続人にそのマイナス財産の相続権が発生してしまうからです。

例えば自分の親が亡くなった時に自分には兄弟姉妹がいない場合で相続放棄をしたとすると、次は親の父母(自分の祖父母)へ、その次は親の兄弟姉妹(自分の叔父叔母)へとマイナス財産の相続権が移ってしまいます。

「相続」が「争族」にならないように、できるだけ生前から話し合っておくのが良いでしょう。

では、どこの家庭裁判所に行ってどのような手続きをすれば良いのでしょうか。

届け出を提出する場所

届け出を出すのは被相続人の住民票のある地区を管轄している家庭裁判所です。

必要な書類

家庭裁判所に提出する必要書類は基本的に
・「相続放棄申述書」
・「亡くなった方の戸籍謄本(死亡と記載のあるもの)」
・「亡くなった方の住民票除票か戸籍附票」
・「届出者の戸籍謄本」、「収入印紙(800円)」
・「郵便切手(大体1,000円程)」
です。

家庭裁判所から届く書類

上記の書類を提出したら家庭裁判所から照会書というものが届きます。
これは放棄する理由や、放棄がきちんと自分の意志で判断されていることなどを家庭裁判所が確認するために行うものです。
その確認が終わったら家庭裁判所から「受理通知書」というものが送られきますので、それで手続きは終了です。

亡くなった人の資産を全て把握するというのは、個人にはなかなか難しい作業です。
また、その財産を相続するべきかどうかという判断は非常に難しく、多少のお金はかかってもプロに相談するのが一番ですので、税理士や弁護士に一度相談してみるのも一つの方法です。

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