遺産相続手続きや節税の方法を税理士が解説|相続お助け110番
胎児でも相続人になれるの?

胎児は相続できるのか?

例えば、ある夫婦がいて、妻のお腹の中には、間もなく誕生予定の赤ちゃんがいます。
この状況で夫が亡くなってしまった場合、このお腹の中の赤ちゃんには相続する権利があるのでしょうか?

まず原則としては、亡くなった時に存在しない者は相続人となることができません。
つまり、その時に既に亡くなっている者については相続する権利がないということです。

それでは胎児の場合はどうでしょうか?

結論としては民法で胎児には例外的に相続する権利があるとされています。
ただし残念ながら死産となってしまった場合にはその権利は失われます。

生まれたばかりの子は、どのように遺産分割協議に参加するの?

それでは、生まれたばかりのため自分で判断する能力がない状態の子がいる場合、遺産分割協議はどのように行われるのでしょうか。

まず胎児が無事に生まれることによって、この夫についての相続の相続人は妻と生まれてきた子の2名ということになります。

遺産分割協議は妻と子との間で行われることになりますが、子は判断する能力がないので、子についての特別代理人を選任する必要があります。

この時注意する点としては、妻は子の特別代理人となることができません。

なぜなら遺産分割協議においては妻と子は利益が対立する立場ということになるので、仮に妻が子の特別代理人となった場合、妻が相続財産を全て自分で相続する事もできてしまうからです。

それを防ぐために第三者が家庭裁判所から選任されて特別代理人となります。

この特別代理人は相続人でない親族がなることもありますし、弁護士等の専門家がなることもあります。

なお、通常の遺産分割協議の場合は相続人全員が合意すれば法定相続分に関係なくそれぞれの相続分を決めることができます。

しかし特別代理人がつく場合、実務上は子の財産の保護の観点から、原則として法定相続分にあたる財産を子に相続させることが求められます。

特別代理人の選任手続きとは?

ではこの特別代理人を選任してもらうためには、どのような手続きが必要でしょうか。
それは親権者や利害関係人が、子の住所地の家庭裁判所に書類を提出することによって申し立ての手続きを行います。

家庭裁判所に提出する主な書類は次のとおりです。

胎児には代襲相続権は認められるの?

例えば親が亡くなり相続人となるはずの子が親よりも先に亡くなっている場合、その子に子供(=孫)がいる時は、子の相続する権利は孫へと引き継がれます。
これを代襲相続と言います。

この代襲相続の権利については胎児にも認められています。

胎児が遺産分割協議をする場合の手続き

胎児が生まれてきてすぐに代襲者(=相続権を引き継ぐ人)として、家庭裁判所に特別代理人を選任してもらって遺産分割協議をするという方法によって代襲相続が可能になります。

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