遺産相続手続きや節税の方法を税理士が解説|相続お助け110番

遺言書にも種類がある!秘密証書遺言ってどんなもの?

遺言のスタイルには以下の3種類があります。

このうちの秘密証書遺言はどういうものかというと、遺言の内容を誰にも知られたくない場合に作る遺言書です。

作る形式などについては、自筆証書遺言とあまり変わりはありません。
どのような紙を使ってもいいですし、どんなペンで書いても法律上問題ありません。

ただ、自筆証書遺言の場合は文字通り自筆で本文と署名(自署)をしなければなりませんが、こちらは署名のみ自分で書く必要があるだけで、本文に関してはパソコンやワープロで打つことも可能ですし、誰かに代筆してもらっても問題はありません。
ただし代筆を依頼した場合は、遺言書の内容が代筆者にも分かってしまうことになります。

誰にも内容を見せたくない場合に作成する「秘密証書遺言」の書き方

①遺言書の作成

まず最初に、遺言書を作成します。
遺言書を自筆証書遺言と同様の形式で書いたら、必ず自分で署名(自署)し、捺印をします。

そしてそれを封筒に入れて閉じますが、遺言書に捺印したのと同じ印鑑を使って封印します。
これで内容が誰にも知られることのないまま遺言書ができました。

②証人となる適任者を探す

次にすべきことですが、証人が二名必要なので適任者を探します。
探すときの注意点ですが、遺言書に書いてある内容次第で、得をしたり損をしたりするような立場にある人物は、証人になることができません

例えば推定相続人、受遺者及びその配偶者並びに直系血族、公証人の配偶者、四親等内の親族などもそれにあたります。
証人を選ぶ際には十分注意が必要です。
弁護士や司法書士にお願いして、証人になってもらうこともできます。

③公証役場へ遺言書を持って行き、手続きをする

そして、遺言書と証人が揃ったら、その二人の証人と一緒に公証役場へ遺言書を持って行き、公証人と証人の前で封筒の中身は遺言書であること申し述べます。
すると公証人は封筒にその申述内容と日付を記載し、全員で封筒に捺印します。
手続きの後は、遺言書を自分で持って帰って保管することになります。

これで手続きは終わりです。

遺言書を作成しても無効になる場合どうすればいいの?

ただし公証人が中身をチェックしていないので、万が一遺言書に間違いがあった場合は、無効になってしまうケースがあります。

例えば一身専属権利義務ですが、もしこれが遺言書にあっても相続されることはありません。

例を挙げると、公営住宅の使用権や生活保護の受給権などがこれに当たります。
遺言書の内容に不備があった場合は無効になってしまいます。

「秘密証書遺言」として確実に有効にしたい場合は司法書士や弁護士などのプロに任せるのも一つの手と言えます。

この記事のキーワード




関連する記事


相続お助け110番
相続専門の税理士チームが執筆・監修を行っています。